日本歯周病学会『歯周病専門医』の院長
吉祥寺の当院では、日本歯周病学会歯周病専門医の院長が質の高い治療を提供しております。日本歯周病学会認定の歯周専門医になるには、歯周病における豊富な知識と高い技術、実績が必要です。下記の条件を全て満たし、資格試験に合格した歯科医師にのみ与えられます。
- 歯科医師免許を持っている
- 日本歯周病学会指導医の元で5年以上の歯周治療の臨床経験がある
- 日本歯周病学会の会員になってから5年以上経過している
- 申請時に50教育単位以上を取得済み
日本において日本歯周病学会認定歯周病専門医の歯科医師はごくわずかです。また、5年ごとの更新制のため、常に研鑽を積む必要があります。
歯を残すための選択肢
当院では、正確な診査・診断に基づき、的確な歯周病治療を行っております。歯をできるだけ残す方針で治療をしており、安易に抜歯することはありません。また、失われた歯周組織を再生する治療法や歯を移植する歯牙移植、歯根分割術などを用いて、歯を残す方法を模索いたします。他院で抜歯が必要と診断された方も、一度当院までご相談ください。
歯周病とは
歯周病とは、歯垢や歯石に潜む歯周病菌が歯茎や顎の骨に炎症を引き起こす病気です。自覚症状に乏しいため、大きく悪化するまではなかなか気づくことができません。気づいたときには抜歯を余儀なくされる状況であることも多く、「沈黙の病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれています。
歯周病が全身に及ぼす影響
歯周病が進行すると、歯周病菌が血液に乗って臓器へと運ばれ、さまざまな全身疾患を引き起こすことが報告されています。例えば、糖尿病の悪化、動脈硬化の誘発による心筋梗塞や脳梗塞のリスク向上、低体重児出産・早産のリスク向上などが挙げられます。
日本人が歯を失う原因の第1位
歯周病は、30歳以上の日本人の約8割が罹患、あるいは予備軍となっており、日本人が歯を失う原因の第1位です。そのため、歯周病と無縁だと思っている方も、歯科医院で口腔内を定期的に診てもらうことが大切です。
歯周病の原因
歯周病の原因は、歯垢に潜む歯周病菌です。そのため、歯垢を徹底的に取り除くことで歯周病を予防できます。しかし、毎日歯磨きをしていても、正しく磨けていなければ歯垢を取り残してしまいます。そのため、歯科医院で歯磨き指導を受けて、歯磨きの質を高めることが大切です。
歯周病の予防法
歯周病は、原因の歯垢や歯石を徹底的に取り除くことで予防できます。しかし、歯磨きを欠かさない人でも、歯周病になる場合があります。その理由を含め、歯周病の予防について基礎知識を身につけましょう。
歯磨きだけでは不十分
歯ブラシが届きにくい箇所を十分に磨けていないことで、歯垢が蓄積してしまいます。例えば、歯並びが悪い箇所や奥歯は歯ブラシが届きにくいため、歯周病を発症しやすい箇所です。また、丁寧に歯磨きをしているつもりでも、磨き方の癖によって毎回同じところを磨けておらず、そこが歯周病になるケースもあります。
歯磨き指導を受けることが大切
磨き方の癖や磨き残しやすい箇所を把握し、改善することで歯周病を予防できる確率が高まります。そのためには、定期的に歯磨き指導を受けていただく必要があります。歯垢の染め出しをして、磨けていないところをご確認いただきながら、患者さまに適した歯磨きの方法をお伝えしますので、お気軽にご相談ください。
定期的なメンテナンスは必須
正しい歯磨きの方法を習得しても、歯垢は少しずつ蓄積していきます。そのため、定期的なメンテナンスで歯垢や歯石を徹底的に除去することが大切です。セルフケアとプロフェッショナルケアを組み合わせることで、歯周病のリスクを限りなくゼロに近づけることができます。
歯周病の進行段階
歯周病菌は、歯茎に炎症が起きる「歯肉炎」、悪化すると顎の骨にまで炎症が起きる「歯周炎」を引き起こします。歯周炎には、軽度・中度・重度があり、それぞれ症状が異なります。
歯周病の症状
歯茎から血・膿が出る
歯茎に炎症が起きると、歯磨きや食事のときに歯茎から出血しやすくなります。
口臭がある
歯周病菌が増殖すると、特有の口臭が発生します。誰にでもある口臭とは異なる臭いがするため、すぐに異常な口臭だと気づけるでしょう。
歯が長く見える
歯周病が進行すると、歯茎が退縮することで歯が長くなったように見えます。
歯がグラグラする
歯周病が進行して歯槽骨や歯茎の吸収が進むと、歯を支えられなくなって揺れるようになります。
歯周病の治療法
正しいブラッシング
正しいブラッシングで歯垢を徹底的に除去することで、歯周病の改善が期待できます。歯磨き指導で磨き方の癖や磨けていない箇所を確認していただきます。
スケーリング
スケーリングとは、スケーラーと呼ばれる器具で歯垢や歯石を取り除く処置です。歯根に付着した歯垢・歯石を徹底的に除去することで、歯周病の改善を目指します。
デブライドメント
専用器具で歯根に付着した歯垢を徹底的に除去する処置です。
歯周外科手術
歯茎を切開して歯根を露出させ、目視で歯垢や歯石を除去する手術です。歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなっている場合に行います。
歯茎の再生治療
重度の歯周病で歯茎の破壊が進んだ際に、歯茎の見た目を改善させることを目的に行う治療です。
骨の再生治療
歯周病で顎の骨が溶かされた場合に、自家骨や人工骨を用いて再生を促す治療法です。
エムドゲイン(歯周組織再生療法)
歯周病によって破壊された歯周組織をエムドゲイン・ゲルで再生を促す治療法です。
GTR(歯周組織再生誘導法)
メンブレンという人工膜を用いて、歯周組織の再生を促す治療法です。
歯牙移植・歯根分割術
歯を失ったところに、親知らずなど他の歯を移植する治療法です。歯周病によって機能を果たせなくなった歯根を取り除き、健康な歯根を移植します。