「インプラント治療に興味はあるけど、痛みが怖い…」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。インプラント治療は手術を伴うため、不安も大きくなりますよね。
結論からお伝えすると、適切な麻酔の使用によって治療中はほとんど感じません。
手術後に痛みや腫れが伴うことがありますが、これらの症状は通常、数日から1週間程度で落ち着きます。適切なケアと痛みの管理を行うことで、不快感を最小限に抑えることが可能です。
インプラント治療歴10年以上の経験から、インプラント治療後の痛みや腫れの原因、痛む期間を解説します。
痛みを和らげる方法もお伝えするので、インプラント治療を検討中の方、また、治療後の経過に不安を感じている方は参考にしてください。
インプラント治療中は麻酔でほとんど痛みを感じない
インプラント治療は「痛いのではないか?」と不安な方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください。
麻酔を適切に使用することで、手術中の痛みを大幅に軽減することが可能です。
局所麻酔
手術を行う部位に局所麻酔をかけるため、痛みを感じることはほとんどありません。
もし、治療中に痛みを感じた場合は麻酔を追加することが可能です。遠慮なく歯科医師にお伝えください。
また、麻酔注射自体の痛みを軽減するために、当クリニックでは次のような工夫をしています。
痛みを抑えるための工夫 | |
表面麻酔 | 注射の前に歯茎の表面に麻酔薬を塗布することで、針を刺す際の痛みを軽減 |
麻酔液の温度管理 | 麻酔液を体温に近い温度に温めることで、注入時の刺激を和らげる |
極細の針 | 注射針に極細の針を使用することで、痛みを最小限に抑える |
ゆっくりとした注入 | 麻酔液をゆっくりと注入することで、痛みを軽減 |
静脈内鎮静法
歯科治療への不安が強い方や、インプラントの本数が多い方には、静脈内鎮静法という選択肢もあります。
この方法は、点滴で鎮静剤を投与し、リラックスした状態で手術を受けられるようにするものです。
患者様は、眠っているような状態で治療を受けることができ「気づいたら手術が終わっていた」と感じる方も多くいらっしゃいます。痛みに敏感な方や不安が強い方は、歯医者で相談してみてください。
術後の痛い期間の目安
「痛みはいつまで続くの?」と心配になるかもしれませんが、一般的には1~2週間ほどで治まることがほとんどです。
- 症状は一時的なもので、適切な処置によってコントロールできます。
痛みの期間
痛みのピークは手術後2~3日で、その後徐々に軽減していきます。ほとんどの場合、1週間から10日間程度で痛みは治まるでしょう。
痛みの感じ方や期間には個人差がありますが、処方された鎮痛剤で十分にコントロールできる程度のことが多いです。
腫れの期間
インプラントの埋入本数が多い場合や、骨造成手術を行った場合などは腫れやすいです※下顎が腫れやすい傾向があります。
腫れのピークは手術後2~3日です。
その後、徐々に腫れは引いていき、通常1~2週間程度で治まります。
※骨造成手術とは?
インプラント治療において、インプラントを埋め込むのに十分な顎の骨の量がない場合に行われる治療法です。
この手術では、骨の高さや厚みを増やすことを目的としていて、人工骨や患者様自身の骨を使用することがあります。
※当クリニックでは、インプラントの難しい症例にも対応可能です。骨が少ない方には骨を作る処置を、上顎の奥歯で副鼻腔まで距離が近い方にもサイナスリフト(副鼻腔の処置)などで手術できます。
患者様にとってどういった手術が最適なのか十分に話し合ってから決めますので、安心してご相談ください。
吉祥寺みなみまち歯科・矯正クリニックのインプラント治療の詳細はこちら。
インプラント治療の痛みの種類について
インプラント治療に伴う痛みは、いくつかの種類に分けられます。それぞれの痛みの原因と特徴を解説します。
外科手術の痛み
インプラント手術は、歯茎を切開し、顎の骨に穴を開けてインプラント体を埋め込む外科手術です。
手術後、麻酔が切れた後に痛みが生じることが一般的ですが、鎮痛剤でコントロールできる程度のことが多いです。
骨造成をする場合の痛み
インプラントを埋め込むための顎の骨の量が足りない場合、骨造成手術が必要になることがあります。
骨造成手術は、通常のインプラント手術よりも手術範囲が広くなるため、術後の痛みや腫れが強く出ることがあります※下顎が腫れやすいです。
この痛みも鎮痛剤や抗生物質で抑えることができます。
抜糸の痛み
インプラント手術から約1週間後に、抜糸を行います。
抜糸の際には麻酔をしない場合も多く、チクチクとした痛みを感じることがあります。もし、痛みが心配な場合は、事前に歯科医師に相談してみると良いでしょう。
手術後の痛み
インプラントが顎の骨にしっかりと結合するまでには、数ヶ月かかることが一般的です。
その間は仮歯を入れて過ごしますが、仮歯に大きな力が加わったり、手術したところに衝撃を受けたりすると、痛みを感じることがあります。
また、治療が完了した後も噛み合わせが悪かったり炎症が起こったりすると、痛みが生じることがあります。
インプラント周囲炎
これはインプラント周囲の歯茎や骨に炎症が起こる病気で、歯周病に似た症状が現れます。
細菌感染が原因で、歯茎の腫れ、出血、痛み、インプラントのぐらつきなどが起こります。
噛み合わせの悪さ
治療直後は正しい噛み合わせであっても、個人的な噛む癖や時間の経過で噛み合わせがずれてくることがあります。
噛み合わせが悪くなると、インプラントに負担がかかり痛みが生じることがあります。
インプラント手術後の痛みを抑える方法
インプラント手術後の痛みをできるだけ抑えるために、次の点に注意しましょう。
歯科医院を受診する
痛みや不安を感じたら、まず歯科医院を受診しましょう。
医師に状態を確認してもらい、適切な処置を受けることが大切です。鎮痛剤が無くなった場合や痛みが強い場合は、医師に相談しましょう。
なるべく刺激を避ける
手術した部分を、手や舌で触らないようにしてください。細菌感染のリスクを減らすためには、口腔内を清潔に保つことが大切です。
抜糸までは、手術した部分を避けて歯磨きをして、うがいは軽く口をゆすぐ程度にしましょう。
入浴や激しい運動を避ける
手術した当日は、入浴を控えシャワーのみにしましょう。
体を温めすぎると、血行が促進され、傷口から出血することで痛みが増す可能性があります。激しい運動も1週間程度は避け、安静に過ごすことを心がけてください。
運動によって血行が促進されると、出血や痛みが悪化するだけでなく、疲労によって免疫力が低下し傷の治りが遅れる可能性もあります。
禁煙する
インプラント治療前後は、必ず禁煙しましょう。喫煙は、傷の治りを遅らせるだけでなく、インプラントの失敗にもつながる可能性があります。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は血管を収縮させ、血流を阻害することで歯茎の免疫力が低下し細菌感染のリスクを高めます。
また、喫煙は歯茎の骨を瘦せやすくし、インプラント周囲炎のリスクを高めます。
当クリニックのインプラント治療の特徴
当クリニックでは、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、さまざまな症例に対応できる体制を整えています。
当クリニックのインプラント治療の特徴をご紹介しますね。
デジタル技術を活用したガイド手術
インプラント治療では、正確な位置にインプラントを埋入することが重要です。
当院では、CT(3D画像診断)と口腔内スキャンを活用し、患者様の骨の状態や血管・神経の位置を詳細に把握した上で、より安全な治療を提供します。
さらに、ガイド手術を導入することで、手術用のマウスピースを作成し、事前に計画した位置へ正確にインプラントを埋入することが可能です。この技術により、血管や神経を傷つけるリスクを最小限に抑え、安全性の高い治療を提供しています。
- ● CTや口腔内スキャンで精密な診断が可能
- ● ガイド手術でインプラントを正確に埋入し、安全性向上
- ● 血管や神経を傷つけるリスクを軽減
難しい症例にも対応
「顎の骨が足りないからインプラントは難しい」と言われた方も、当院にご相談ください。
骨の少ない方には骨造成術(GBR・ソケットリフト)、上顎の奥歯で副鼻腔が近い場合はサイナスリフトなど、患者様に適した方法をご提案します。
インプラント治療10年以上の経験と、大学病院やインプラント専門施設での経験を活かし、一般的に難しいとされる症例にも対応いたします。「他院でインプラントは難しいと言われた…」という方も、一度ご相談ください。
- ● 骨が足りない場合でも骨造成術で対応可能
● 副鼻腔が近い場合はサイナスリフトを活用
● 難症例の治療経験が豊富な歯科医が担当
世界シェアNo.1のインプラントメーカーを採用
インプラントは体内に埋め込むものだからこそ、品質にこだわることが重要です。
当院では、世界No.1のシェアを誇る「ストローマン」社のインプラントを採用しています。ストローマン社のインプラントは、長年の研究と豊富な臨床データに基づき開発されており、世界中の歯科医から高く評価されています。
一部のインプラントメーカーでは、新しい規格に変更された際に、パーツの供給が停止するリスクがありますが、ストローマンは長期的に安定した供給が見込めるため、将来的なメンテナンスも安心です。
「インプラントを入れるなら信頼できるメーカーを選びたい」という方に、安心して治療を受けていただける体制を整えています。
- ● 世界シェアNo.1の「ストローマン」インプラントを使用
● 長期的なメンテナンスも安心できる安定供給
● 高品質な素材で、長期間しっかり噛める
痛みに不安がある方は事前に歯医者さんで相談しよう
基本的には、手術部位に麻酔をかけるため、治療中の痛みはほとんどありません。
痛みに敏感な方や不安が大きい方は、全身をリラックスさせる「静脈内鎮静法」もありますので、歯科医と相談してみてください。
吉祥寺みなみまち歯科・矯正歯科では、インプラント治療は10年以上の実績があります。
大学病院やインプラントセンターでの経験があり、一般的に難しいとされる症例(骨が少ない、副鼻腔が近いケース)にも対応してきました。
患者様の不安を少しでも軽減できるよう、事前に丁寧なカウンセリングを行っています。
治療方法やリスク、術後の注意点などを詳しくご説明いたしますので、痛みや不安が気になる方はお気軽にご相談ください。