皆さんは自分の舌をよく観察していますか?
舌は健康のバロメーターと言われるほど体の変化・不調が現れやすい部位です。大病だけでなく、乾燥・むくみなど体質まで舌に現れることもあります。
定期的に「舌チェック」を行うことは非常に大切ですので、下記のチェック項目と照らし合わせて観察してみてください。
*舌の5大チェックポイント*
①色
血流の動態や身体の温度がわかる。
色の基準がわかりづらい場合は、家族などほかの人と比べてみるとよい。
②大きさ、形
水分量の状態、つまり乾燥気味かむくみ気味かがわかる。
シワが濃くなっていないか、いつもより大きくなっていないかなどを確認。
③舌苔(ぜったい)の状態
体液の粘張度がわかる。舌苔の量や色、まだらになっていないかを見ること。
④舌の裏の血管
身体のなかで唯一、直視できる静脈(舌下静脈)を見て血流の疎通状態を確認。形や色、左右差の有無をチェック。
⑤舌の動き
自律神経の働きを確認。リラックスした状態であっかんべーをし、まっすぐ出せるか、余計な力が入らないかがポイント。
★当てはまっていたらリスクあり“危険舌”★
■舌苔が黒・焦げ茶→胃潰瘍・胃がんの可能性も
消化管、特に胃・十二指腸に何らかの潰瘍炎症性病変が隠れている兆候。
■まっすぐ出せない→心筋梗塞の可能性も
筋肉を正常に動かす神経が侵されたり、血管が詰まりかけている可能性あり。舌の表面が細かく波打つのも危険シグナル。
■舌の裏の血管がボコボコ→脳卒中のリスク
血管が詰まりやすい状態。紫・青黒く見える場合も要注意。
舌が教えてくれる体のサインを見逃さないよう是非健康管理にお役立てください。